ニッチク君がゆく 第二回 歌謡曲四方山話
こんばんは。ニッチク君です。
不定期連載「ニッチク君がゆく」第二回目は「歌謡曲四方山話」ということで、昭和の歌謡曲にまつわるエピソードをひとつ。
尾崎紀世彦 「また逢う日まで」1971
作詞/阿久悠 作曲/筒美京平 編曲/筒美京平
「和製トム・ジョーンズ」こと尾崎紀世彦(キーヨ)の大ヒット曲。71年度日本レコード大賞受賞曲。
ホーンセクションと印象的なドラムスの音によるイントロ。名手水谷公生のカッティング。転がるような飯芳馨のピアノ。そして、曲全体をグルーヴィに躍動させる寺川正興のベース。ダイナミックなキーヨのボーカルがそこに乗ればもう完璧。
今夜はこの名曲にまつわるエピソードをご紹介。
まず、この曲には原曲があります。それがこちら。
ズー・ニー・ヴー ひとりの悲しみ 1970
作詞/阿久悠 作曲/筒美京平 編曲/筒美京平
「また逢う日まで」の大ヒットから遡ること1年。R&B系GSグループ「ズー・ニー・ヴー」4枚目のシングルとして発表された楽曲。
"サンヨー・ルーム・エアコン"のCMソングとして書かれた楽曲(不採用)をサビに配し、阿久悠がこれに学生運動崩壊後の挫折感を描いた詞をのせました。
残念ながらヒットには繋がりませんでしたが、この印象的な楽曲に阿久悠が新たに歌詞を書き直したものが「また逢う日まで」となりました。
ダイナミックなキーヨに対し、ソウルフルかつクールなボーカルが叙情的に響き、こちらももちろん名唱・名曲といえます。
ところで、このズー・ニー・ヴーでボーカルを務めていたのが町田義人。
町田義人 戦士の休息 1978
作詞/山川啓介 作曲/大野雄二 編曲/大野雄二
高倉健と薬師丸ひろ子(本作でデビュー)が共演した角川映画「野生の証明」の主題歌。
大野雄二のペンによるソウルバラードを、やはりクールかつソウルフルに歌い上げる町田義人。ハードボイルドな名曲です。
その後もTVアニメ「宝島」の主題歌など多くの名曲を残した彼の歌声を皆様も是非聴いてみそ。
町田よしと・コロムビアゆりかご会 宝島 1978
作詞/岩谷時子 作曲/羽田健太郎 編曲/羽田健太郎
てなわけで、あまり役に立たない情報をこれからも発信していきます。では、また逢う日まで。
ニッチク君がゆく 第一回 My Favorite Songs
こんばんは。ニッチク君です。
「ニッチク君がゆく」は"昭和"という時代に生まれた音楽について、"平成"生まれの私の感覚に基づいて駄文を書き連ねていく不定期掲載記事となります。
1926年から1989年までの六十有余年という長きにわたり続いた"昭和"という時代を、デタラメかつ愛情をもって切り取っていければ。
第一回は単純かつ明快に"My Favorite Songs"と題し、私のお気に入りの歌謡曲をいくつかご紹介します。
麻丘めぐみ3枚目のシングルにして彼女の代表曲。
「左きき」というのがちょっとエロチック。
2)グッド・バイ・マイ・ラブ アン・ルイス 1974
アイドル路線を走っていた頃のアン・ルイス。
イントロから間奏中のセリフまで全部好き。
泣けるよ。
3)危ない土曜日 キャンディーズ 1974
初期(スーちゃんリードボーカル期)の名曲。
ブラスとパーカッションがファンキーなグルーヴを生み出してます。
土曜日ってことは次の日も休みなのよね。うーん。
てなわけで、このくだらない連載まだまだ続きますよ。では、また逢う日まで。