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平成生まれが昭和・90年代を語る会「語るブログ」

平成生まれが昭和・90年代を語る会のメンバーがそれぞれに愛を語るブログです。

ニッチク君がゆく 第七回 平山三紀の世界

こんばんは。ニッチク君です。

不定期連載「ニッチク君がゆく」第七回目は「平山三紀の世界」と題し、私が敬愛するフェメール・シンガー平山三紀さんについて少し。

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平山三紀は銀座メイツで後のトワ・エ・モアに参加する山室恵美子と共に出演していたところを、日本コロムビアの渥美章ディレクターに見いだされました。そして、渥美に紹介され彼女の歌声に惚れこんだのが筒美京平でした。

1970年に橋本淳と筒美京平による「ビューティフル・ヨコハマ/さよならのブルース」でデビュー。

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橋本=筒美作品でいしだあゆみが歌った「ブルー・ライト・ヨコハマ」の延長線ともいえる作品ですが、ダイナミックなブラスやリズムアレンジに新しい時代の歌謡ポップス、筒美京平サウンドの芽生が見られます。

そして、1971年に発表された「真夏の出来事」は、チャートの5位に上昇するヒットとなり、彼女の代表曲であるばかりでなく、日本ポップスの金字塔的作品です。

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イントロから続く一定のフレーズを繰り返すベース、細かいハイハットを刻みながらグルーヴ感を醸し出していくドラムス。一定のリズムを打つパーカッションや間奏に登場するストリングス。そして、そこに絡む気だるい平山三紀の歌声。「シュープリームスのような感じの曲にしたい」という筒美京平の提案をもとに作られたモータウン・サウンド的な楽曲ですが、従来の「歌+伴奏」という定義を飛び越え、リズム・セクションやコーラス、オーケストレーションといったアレンジやレコーディング時のエフェクト効果などが歌声と一体となった「サウンド・プロダクション」の完成形ともいえます。

平山三紀は「真夏の出来事」以降も橋本=筒美の組合せで数多くの楽曲をコロムビアで発表しています。

ホンキー・トンク風なピアノを採り入れたラグタイム/ディキシー調な「フレンズ」。アップテンポでスケールの大きな歌唱を聴かせる「ノアの方舟」。コロムビア最後の作品であり、アップテンポのロック調ナンバー「恋のダウン・タウン」などなど。「三紀ちゃんには同じパターンの曲を続けることはしない」と標榜していた橋本=筒美コンビ。作品ごとに次々と新たなアイディアが飛び出してきます。

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平山はコロムビアを離れた後はCBSソニーへと移籍し、フィリー・ソウル的な「熟れた果実」や「恋のダウン・タウン」や郷ひろみ「恋の弱味」と同路線のロック・ナンバー「真夜中のエンジェル・ベイビー」、作詞に荒井由実を起用した「やさしい都会」など、引続き筒美京平作品を歌っていきます。

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また、ワーナー・パイオニアへ移籍後は演奏に坂本龍一が参加した名曲「マンダリン・パレス」をリリース。ビクター移籍後は名前を「平山みき」と改め、近田春夫プルデュースのもと「鬼ヶ島」を発表し、新しい世界観を作り出していきます。

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2016年には「真夏の出来事」をザ・サーフコースターズと共に新に録音するなど、現在でも変わらず活躍を魅せる平山三紀。

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昭和歌謡に少しでも興味のあるかたは、平山三紀の世界を是非一度味わってみてください!

長くなりましたが、本日はここまで。では、また逢う日まで。