平成生まれが昭和・90年代を語る会「語るブログ」

平成生まれが昭和・90年代を語る会のメンバーがそれぞれに愛を語るブログです。

それでもふられてしまう男(やつ)〜光GENJIと比較してSMAPのふられ率を検証する〜

どうも。半年以上の更新になりました、

平成生まれが昭和・90年代を語る会リーダーのあやねです。

 

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タイトルはKANさんの「愛は勝つ」のカップリングの曲名からとりました。

表題で「愛は勝つ」って言ってるのに、「それでもふられてしまう男」と続けてるのが、なんともKANさんらしい。

 

 

今回はSMAPについて語ります。

 

 

実はSMAPはリアルタイムで見てきた世代で部屋にポスターも貼っているのですが、

実はハマったのは光GENJIの方が早いんです。

 

私が気づいたときにはスーパースター的存在だったので、なんか敬遠していたんですよね。

 

BOOK OFFでアルバムが200円程度で売ってることもあって光GENJIを中学時代に一気に聞きまくったのですが、

SMAP光GENJIのバックダンサーチーム、スケートボーイズから生まれたグループなので

光GENJIを知れば知る程、SMAPも気になってくるんですね。

 

それで光GENJIを一通り聞いた後にSMAPを1st Sigleから聞き始めるのですが、

ここで思ったのが

「こいつらふられ過ぎじゃね??」

「悪い恋愛ばっかしてね??」

 

ということで今回はSMAPは楽曲の歌詞の中でどれだけふられているのか、もしくは悪い恋愛をしているのか検証するためにこの企画を立ち上げました。

 

双方アルバム曲まであわせると、とんでもない曲数になってしまうので

シングルのみを対象にしてみました。

 

まずは光GENJI、別れや悪い恋愛を描いたと思われるものは赤字にしています。

 

1. STAR LIGHT

2 .ガラスの十代

3 .パラダイス銀河

4. Diamondハリケーン

5. 剣の舞

6 .地球をさがして

7 .太陽がいっぱい

8 .荒野のメガロポリス

9. Little Birthday

10 .CO CO RO

11 .笑ってよ

12.風の中の少年

13.奇跡の女神

14.WINNING RUN

15.GROWING UP

16.TAKE OFF

17.リラの咲くころバルセロナへ

18.Meet Me

19.愛してもいいですか

20.君とすばやくSLOWLY

21.勇気100%

22.BOYS in August

23.この秋…ひとりじゃない

24.BRAVO!Nippon〜雪と氷のファンタジー〜

25.ヨーソロー! 未来へよろしく

26.TRY TO REMEMBER

 

光GENJI SUPER5時代〜

1.Melody Five

2.DON'T MIND

3.Bye-Bye

 

なんと2曲のみ!!!!

全体の6%!

 

以下に悲恋や別れを匂わすフレーズを書いていきます。

 

★「笑ってよ」

(作詞:三浦徳子

 

—さっきから君黙ったまま 曇り空を見上げてるね

—僕がいるよ いつでもいるよ darling darling笑ってよ

 

まあ、別れまでいかなくても彼女の機嫌は確実に損ねている感じですね。

ちなみに男目線なのに、なんでダーリン言うてるの?と思ったんですが

darlingって男女問わずに使う言葉だそうです。勉強になりました。

 

—今の君にピッタリくる短篇集プレゼントするからね

しかし、これは今の時代だったらキザすぎる。マジでいらねえ。

昔はこうやって口説いていたのだろうか。

 

「Meet Me」

(作詞:タケカワユキヒデ)

 

—バイバイ・・・

未来を見つづけて永遠に変わらない恋を信じて生きるから

 

—いつか彼女との恋のことが美しく感じられ

ときめきを伝えたくなったら封印を解こう

 

サビがバイバイを連呼しているので別れの曲っぽいんですけど、

なんか前向きというか復縁前提っぽいんですよね。

 

 

 

さて次にSMAPに行ってみましょう。

 

1.Can't Stop!! -LOVING-

2.正義の味方はあてにならない

3.心の鏡

4.負けるなBaby! Never give up

5.笑顔のゲンキ

6.雪が降ってきた

7.ずっと忘れない

8.はじめての夏

9.君は君だよ

10.$10  

11.君色思い

12.Hey Hey おおきに毎度あり

13.オリジナル スマイル

14.がんばりましょう

15.たぶんオーライ

16.KANSHAして

17.しようよ

18.どんないいこと

19.俺たちに明日はある

20.胸さわぎを頼むよ

21.はだかの王様 〜シブトクつよく〜

22.青いイナズマ

23.SHAKE

24.ダイナマイト

25.セロリ

26.Peace!

27.夜空ノムコウ

28.たいせつ

29.朝日を見に行こうよ

30.Fly

31.Let It Be

32.らいおんハート

33.Smac

34.freebird

35.世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)

36.友だちへ〜Say What You WillBANG!

37.BANG! BANG! バカンス!

38.Triangle

39.Dear WOMAN

40.ありがとう

41.弾丸ファイター

42.そのまま/White Message

43.この瞬間、きっと夢じゃない

44.そっと きゅっと/スーパースター★

45.This is love

46.僕の半分

47.さかさまの空

48.Moment

49.Mistake!/Battery

 

50.Joy!!

51.シャレオツ/ハロー

52.Yes we are/ココカラ

53.Top Of The World/Amazing Discovery

54.華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ

55.Otherside/愛が止まるまでは

 

以上、11曲。

全体の17%が別れや恋愛のこじれを描いた曲でした。

 

それでは一曲ずつ見ていきましょう

 

★「雪が降ってきた」

(作詞:森浩美

—肩を寄せ合う君が僕の隣りいないよ

—あの時の二人 まだこんな日々がそう来るなんて思わずに

 

別れた彼女を思い出している感じですね。

雪っていうのがすぐ溶けてしまったり、

寂しさの象徴として描かれることも多いことから納得なのですが

 

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なんでジャケット、バスケなん???

しかもこの曲歌ってるとき、NBAブームの影響なのかバックダンサーのジャニーズJr.がずっとバスケしてる演出なんです・・・

 

 

★「ずっと忘れない」

(作詞:森浩美

—たとえ遠く遠く離れたって僕は悲しまない

どこかで会える筈さ 信じていたいよ

 

「雪が降ってきた」の直後にリリースされた楽曲です。

恋人未満?の子が遠距離になるみたいなシチュエーションだと思えました。

 

 

ここから別れの内容や悲恋の様子がより具体的に描かれるようになります。

 

★「$10」

(作詞:林田健司森浩美

—どうして愛はお金がかかるんだろう

—だけど君 逃げてゆく 気がするEsape from my love

Step up なんか望めない恋

 

要は女にお金を貢ぐだけ貢いで都合良い男扱いされる曲です。

 

光GENJIでは絶対こんな恋の嫌な駆け引きとか描かなかった!!

 

★「君色思い

(作詞:林田健司

—始めからきっと気づいてた いつか恋の終りがくること

二人こんなポーズばかりとっていても うまく行くはずないことを

 

—何が悲しくて泣いてるのか 気づかない僕を許して

 

—心ごと体ごとぶつかり合えたら 二人このまま変わっていける

 

どうやらまだ再構築可能な関係っぽいんですけれども、

「何が悲しくて泣いてるのか 気づかない僕を許して」というのがなんとも情けないし、彼女が急に泣き出して、あたふたしている彼氏の様子が目に浮かびます。

 

 

★「しようよ」

(作詞:森浩美

—この頃さ 少しずつ君とうまくいかない理由はなんだろう

—忙しくなってろくに話す暇さえなくなったなんて嘘だろう

 

出だしからいきなり不穏なこの曲ですし、

なにか暗喩かと勘ぐってしまうタイトルですが

実はこれ、彼女との関係がこじれ始めてきた打開策として

 

ー話をしようよ

 

着地点は実に見事だと思います。

 

 

★「どんないいこと」

(作詞:大倉浩平)

—少しだけ君に会いたいと話しておきたいコトがあると

そんな言い訳じゃ悲しすぎる あきらめる恋を

たしかめるのは

 

—通りの向こうに君がいた

走り出そうとするこの僕に

君はだまっておじぎをしただけで

「ゴメンネ」って声が聞こえた気がした

 

★「胸さわぎを頼むよ 」

(作詞:戸沢暢美)

—彼女のことわからないと頭かかえてる

—街で電話で突然来る 不機嫌にお手上げ

かたくなな感じ 手強そうでたまんない

 

—謎のまま 今をせめて生きて

買い物にもつきあうし花を贈ろう

 

★「青いイナズマ」

(作詞:森浩美

—君の態度が変わったとキスを避けるしぐさで気づく

—「疲れのせいよ」と髪を直して そそくさと君はこの部屋を出るよ

 

★「セロリ」

(作詞:山崎まさよし

—育ってきた環境が違うから好き嫌いはイナメナイ

 

と言われながらも最終的にはセロリ食べたりすることを彼女サイドから強要されます。

この辺りは女に振り回される系のシチュエーションが定着していきます。

 

 

ここからは国民的スーパースターとしての存在が揺るぎなくなってきたからか、

平和を歌ったものや幸せを歌ったものが増えてきます。

1997年のセロリ以降に恋愛のもつれを描いているのは16年後、2013年リリースの「Mistake!」

 

★「Mistake!

(作詞:いしわたり淳治

—そっと腕を回して抱き寄せたとき

一瞬だけ君は悲しい目をした

—キスのあとの笑顔の視線の角度が指が口が何かが違うこと君は気づいているかな

 

青いイナズマと似たようなシチュエーションの曲ですね。

 

そして最後はラストシングルでもある「愛が止まるまでは」

 

★「愛が止まるまでは」

(作詞:川谷絵音

—最後はもう最後はもう最後は笑える様に

もう少しだけもう少しだけかっこつけさせてくれよ

I love you I love you 愛が止まるまでは

 

 

以上です。

光GENJIの歌詞とは異なる世界観ということがお分かりいただけたでしょうか。

 

 

光GENJIの歌詞の世界観は主人公の女の子を守る王子様的存在の視点(もしくは守護霊的な視点かもしれない)で概念的に描かれているものが多かったのですが、

SMAPの世界観は主人公の視点で描かれていることが多く、シチュエーションもより具体的に描かれています。

 

特に「がんばりましょう」のカップリングである「君と僕の6ヶ月」に至っては出会いから別れまで1曲で全体の物語が分かるような描き方をしています。

www.uta-net.com

 

SMAPの方向性にはアイドル冬の時代が大きく関係してきていると思います。

 

アイドル冬の時代はおニャン子クラブという素人が

トップアイドルになれたことで

今までアイドル=神格化されたもの、特別な人間という従来の価値観が破壊され、

同時に音楽番組の減少によってアイドルの需要が落ちた時代のことです。

 

SMAPのデビューはアイドル冬の時代、まっ只中。

デビュー曲のCan't Stop!! -LOVING-光GENJI的な世界観だったのですが結果としてイマイチ売れず。

2枚目で早くもコミックソングを歌っています。

光GENJIとは異なる方向性を歩まざるえなかったんだと思います。

 

しかし、アイドル冬の時代に唯一アイドルとして独自のポジションを築いていたのがWink、そして森高千里

 

森高千里は自身でアイドルである自分をパロディとした「非実力派宣言」やエッセイ調や起承転結がある歌詞が特徴的で、それまでの作詞家から「革命児」とも言わしめた存在で森高さんの影響は少なからず受けていると私は考えています。

 

SMAP自身もアルバム「SMAP005」に収録されている「ギョーカイ地獄いちどはおいで」でアイドルとしての自分たちをパロディ化しています。

 

アイドルという存在をパロディにして歌っているのが小泉今日子の「なんてたってアイドル」(1985年)がありますが、あれと比べると森高千里SMAPはなんとも自虐的。

 

そして90年代のヒット曲の法則としてあげられる「共感性」

安室奈美恵華原朋美浜崎あゆみが当時支持された訳はその歌詞の共感性が強かったからだと思います。

 

その共感性を高める為にもかっこ悪いシチュエーションが多かったのではないでしょうか。

 

SMAPは特にアイドルというキラキラした存在というよりも

コント番組にチャレンジしたり、ドッキリを仕掛けられたり、

どちらかというと今までのアイドルよりも庶民性を大きく売り出していたことから、それを後押しするように楽曲も庶民的なものが多かったのだと思います。

 

その庶民性をつくりあげたのが今回上記シングル集では登場していませんが

小倉めぐみさんだと私は思います。

 

彼女の作詞した楽曲には

シャンプーを買ったり、満員電車に乗ったり、チャーシューメン食べたり、4日目の熱が下がらなくてドリンク剤を飲んだり・・・今までの男性アイドル楽曲にはない生活感を全面的に押し出しています。

 

こういった要素から光GENJIとは全く違う仕上がりになっているんじゃないかと私は考えます。

SMAPの楽曲を全て聞いたわけではないので、短絡的で稚拙な意見かもしれません。

 

もしそれは違う!等の意見などありましたら是非ご教授お願いいたします。

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